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wagashizanmai
Tetsuya Nagata 永田 哲也

和菓紙三昧に込められた「祝いの記憶」について

「祝い」がテーマになったというよりモチーフが縁起菓子の木型になったことで、その記憶が祝いだったこともあり、「祝い」はひとつの重要な要素となりました。

「おめで鯛」に代表される日本全国に広がり浸透したこの風習は「物事がうまくいきますように。」という日本人の「願い」が込められています。
様々な人々や自然の季節や環境との縁をうまく結んで願いが結実しますように、嬉しくありたい、喜ばしいという心根が全ての縁起菓子に共通した存在意義です。
その想いの記憶を写し取り作品として成立させることは喜びや期待の増幅というひとつの「美のかたち」ではないかと思っています。

様々な柄の木型から和紙で型取った表皮のピースを立体化し、連結させ集積、構成してコラージュした作品は一つの集合体としての新しい存在として成立します。今ではその行為は私の喜びとなっています。